つい、ありがちなタイトルにしてしまった。書く私としてもありがちだからスグに書けるだろうと思ったのだ。しかし、そうは問屋が卸さなかった。いざ書こうと思ったら、なかなかネタが浮かばない。しかし忙しいのでじっくりと考えているヒマもない。
というわけで、大幅に遅れてしまったが、まずは書き始めてしまおう。
最初に断っておくが、ここにはそれなりにエラソーなことを書いているが、現実の私はそんなにえらそーでもないし、ここにあるようなヘンな用語や、それ以上にヘンな用語も使っているかもしれない。だが、やはり自分がヘンだと思うコトバは気になる。それについて書いただけなのだ。だから、間違いではないものあるだろうし、私がこう書いているからこのコトバはおかしいとか、使わないようにしようなんて思う必要はない。この稿は基本的にはお遊びである。
以前から気になっていたが、最近になっていよいよおかしいのはDOS/Vマシンというコトバだ。
そもそも、DOS/VとはIBM製パソコンのPC-DOSで日本語を使うための仕組みだった。日本語フォントROMの積んでいないマシンでも日本語が表示できるようにフォントをソフトウェア的に使えるようにしたのだ。それまでも、世界的にはパソコンと言えば IBM PC/AT互換機が主流だったのだが、そのマシンには日本語ROMが積まれていなかった。
日本語を使えるようにしたビデオカードやキーボードの規格として、マイクロソフト株式会社などが音頭をとったAX協議会をベースにAXが作られた。これはあまり売れなかったのだが、そこそこ評価された。また、PC-9801一辺倒だった当時、NEC以外の大手メーカーがNECに対抗するためにはIBMという後ろだてがあって、PC/ATという世界的にスタンダードなマシンを元にしたAXしかなかったのだ。AXはさらに発展すべく、AX VGA/HとAX VGA/Sが発表された。これはハードウェアあるいはソフトウェアの違いがあるものの、VGA互換の日本語ビデオ環境を実現するものだった。
これに対して、IBMがソフトウェアですべてを実現しようとして作ったのが、DOS/Vである。当時はもっと高速だったAX VGA/Sと同じような思想だったのだが、オープン性や拡張性の点で、最終的にはDOS/Vに軍配が上がった。その後、対抗していたマイクロソフトからも同じような仕組みがMS-DOS/Vとして発売されるに至る。
くどくなってしまったが、DOS/VとはSBCSしか使えないPC/AT互換機で日本語を使うために拡張されたMS-DOSなのである。ネットワーク機能もマトモになかったMS-DOSをOSと呼ぶことに異論はあるかもしれないが、まあDOS/VとはOSの名前なのである。
DOS/Vマシンという名前は、当初PC-9801シリーズと区別するために使われた名前である。しかし、マシンとはハードウェアのことなのだ。BSDを走らせようが、CP/M 86を走らせようが、DOS/Vマシンと呼んでしまうのは無理がある。本来は、IBM PC/AT互換機と呼ぶべきなのだ。
IBM PC/AT互換機なんてのは長すぎるというなら、ATコンパチとかPCコンパチとか言えばいいのである。
Windows 95の時代になってしまえば、いわゆるDOS/Vもなくなるわけだから、DOS/Vマシンというヘンな呼び方もなくなるだろうし、DOS/Vマガジンなんていう雑誌もなくなるに違いないと思っていたのだ。しかし、現実にはいまだにDOS/Vマシンと呼ばれている。むしろ、以前より使われる頻度が高くなったのではないかという気さえする。ASCII DOS/V ISSUEなどという名前の雑誌まで出てきた。これはぜひともやめてほしいものだ。
しかし、PCコンパチマガジンとかASCII ATコンパチ ISSUEではかっこわるすぎる。
そういえば、ASCIIという名前もヘンだ。いや、ASCII自体は米国の規格の名前だからいいのだが、その規格の名前が、日本の会社名になっているのだ。それも結構でかい会社の...。米国では笑われるそうである。
逆を考えてみれば、米国に日本農林規格という会社があるようなものだ。
まあ、このへんはあまり大きなことは言えない。うちの会社名なんて、int21である。Microsoft社員の米国人に思いっ切り笑われたことがある。
PCといえば、PC-98x1を思い出してしまうというアナタ。それは違う。PCといえば世界的にはIBM PCのラインナップを言うのである。アレはきゅーはちと呼ぶのが正しい。
つまり、PCといえばPC/AT互換機、98といえば日電の98系のマシンということにすればいいのである。
98といえば、あのキャンビーというのはすごい。きえちゃんのキャラクターもスゴかったが、キャンビーという名前が似合わない Pentium 200MHzを搭載したモデルまである。CPUが133MHzという今や廉価版(?)モデルには、外部キャッシュなしというモノがあるというのには驚いた。メモリがEDOだからいいかという話なのかもしれないが、やはりPipeline BurstCacheを積んだ方が実は速い。まあ、手を抜くのがうまいという点では相変わらずキューハチだなと感心してしまった。
EDOといえば、これをえどらむと呼ぶ人たちがいる。江戸ラムみたいでみょーである。江戸前のラム肉寿司みたいで気持ちが悪い。
SCSIをスカジーというのも気持ち悪い。最初にこの発音を聞いたときには、てっきりクルマのことかと思ったが、今ではすっかりふつうになってしまった。本当は「すけぃじー」みたいな発音だという噂もあるが、定かではない。
デジタルカメラをデジカメと呼ぶのもほとんどふつうになっているが、これも気持ち悪い。デバガメに通じる語感があるかもしれない。しかし、昔からある銀塩写真のアナログカメラはどうなるのだろう。アナカメとかギンガメとか呼ぶのだろうか。なんだかそんな生物がいそうではあるが...
自分でよく使うコトバで気持ち悪いのは、ひのてである。Dec HiNote Ultra IIのことなのだが、はいのーとがローマ字読みされてひのてになってしまった。なんとなくカワイイので使っているが、やはり使っていて気持ち悪いことこの上ない。かといってDHU2というのも長い。
ハードウェア系とは言い難いかもしれないが、フロッピィというのはヘンである。何がヘンかといえば、この小さい「ィ」の使い方だ。これは本来違う母音を持つ音の後につけて変化させるため使うものである。たとえば、「ディスク」は De + i という使い方がされている。Di では「じ」になってしまうから、このような使い方をするのだ。しかし、フロッピィでは Pi + i であり、なんら変化させるための意味を持たない。これはそもそも日本語としておかしいのである。
厳密には、ピイは読めるがピィをどう読むか日本語には定義されていないということらしい。
どうでもいいことといえばそうなのだが、まあヘンなコトバである。
何といっても許し難いのが、解凍である。LHaで使われはじめたコトバだ。LHaはご存じのとおりアーカイブと圧縮を同時にしてくれるツールなのだが、圧縮してアーカイブすることを凍結、元に戻すことを解凍と呼んでいる。これは作者がそういっているのだからしかたないと言われればその通りだし、語感としてわからなくはないが、正確ではない。別に冷えもしないだろう。だいたい凍結したら水だと容積が増えてしまう。本当は、圧縮の反対は展開だ。まあ、そもそもアーカイバーとコンプレッサーがひとつのツールになっているからややこしいとも言えるのだが...
CYBORGさんから言われて思い出したが、LHaのことを「えるは」と発音するヒトがいる。私もそういうヒトにあったことがある。なんせ「えるはでとーけつしといたんですが、かいとーできなくなって」などと言われたものだから、しばらくは何のことかさっぱり分からず、話が通じなかった。どうせなら「らは」の方が短くていい。
さいきん気持ち悪いのが、ネスケだ。ネズミみたいだし、寝助みたいだし、パンスケみたいでもある。どうも下品だ。しかも、何を指しているかといえば、Netscape Communications社のNavigator というWWWブラウザのことだ。ネスケという語感は仮に許すとしても、意味が通らない。ネスケは会社を意味することにはなるが、ソフトウェアを意味するものにはならないからだ。せめてナビゲにしておいてくれ。しかし、これもナビスコのゾルゲみたいで意味不明である。
ついでに書いておくと、Internet Explorerの Explorerという商標を使っている会社があって、Microsoftが提訴されたとかいう話を聞いた。これに対してMicrosoftは、Explorerは一般名詞なので商標にならないと言い張っているらしい。すると、Windowsなんかはどうなるんだろうね。WordとかAccessってのもねえ。
そういえば、ウインドウズとかウィンドーズいう表記をしている本なんかがあったが、最近はさすがになくなった。正確にはウィンドウズということらしい。
Microsoftの日本法人のことを日本マイクロソフトなんて呼ぶひとがいるが、そんな会社はない。マイクロソフト株式会社というのが日本法人である。Microsoft社内では、4文字くらいのコードで各国の支社を区別しているようだ。マイクロソフト株式会社だと、MSKKである。ちなみに本社はMSUSではない。MSHQである。ちなみに、HQは Head Quarterの略である。
ずいぶん前になるが、IBMとの蜜月時代に、MSKK社長だった古川現会長がどっかで講演をしたそうだ。そのとき、こう紹介されたとか。
あの有名なOS割る2を作っているマイクロソフトの古川社長です。
もちろん、OS/2はふつう「おーえすつー」と読む。
読む方はいいとして、書く方もへんなのがある。まあいちがいにヘンとも言えないのだが、ユーザとかサーバは気持ち悪い。どうしてユーザーとかサーバーと書かないのかというと、最後に音引きが付くカタカナは読みにくいので、ある程度以上長くなるときには最後の音引きをとるというヘンな決まりがどこかにあるらしい。一説によると通産省だという話もあるが、実にばかげている。その字面どおり発音してみろってんだ。
もし、サイボーグとかロボットなんかも通産省がからんでくるとしたら、「人造人間キカイダ」とか「仮面ライダ」になってしまう。私なんかさしずめ「テクニカルライタ」だ。
おもしろいのは、ほとんどの会社がこの表記どおりに広告にも書いてあるのだが、マイクロソフトだけは「サーバー」とか「ユーザー」を使っている。このへんはさすがだ。
そういえば、マイクロソフトのマニュアルは最近よくなった。というのは、「、」「。」になったのだ。以前は、「,」「.」であった。日本語はふつうてんまるである。カンマピリオドは英語で使っていただきたい。そういえば、アスキーもいつのまにかてんまるになった。翔泳社もてんまるにしてくださいね。
コトバじゃない話が出たついでに、文字コードについて少々述べておこう。インターネットで半角カナを使ってはいけないというのは常識のハズだが、どうもまだまだ使っている人がいる。たとえば、Microsoftの日本語版IISはこないだまでエラーに半角カナが出てきた。あれには驚いた。さすが、Microsoftはインターネットにはシロートだなと思った。
コトバ自体ではないが、文章としてイヤなものは多い。たとえば、次のようなモノだ。
だんだんコトバから離れてきたが、まあ気にしないことにしよう。
コトバに戻って、やっぱり最近気持ち悪いのが、WINTELだ。Windows Intel 連合ということらしいが、Windows用電話ソフトの名前みたいだ。しかも、ネーミングセンスとしてかなりダサい。
最近 WWW を覗いていると出てくるのが、ActiveXmasというコトバだ。もちろん造語なのは分かるし、くだらない(失礼!) ActiveXコントロールでクリスマスツリー、もといActiveXmas Treeを飾りつけられるのは Internet Explorerだけで、たとえば Netscape Navigatorでは遊べないというコトを言いたいのは分かる。しかし、あまりにもおとなげない。まあ、大人の業界ではないからいいのかもしれない。
最後に、どうしても納得がいかないのが、Microsoftである。
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ところで、この半角とか全角というコトバも正確ではない。もともとは、標準の文字幅を全角といい、その半分を半角といった。つまり固定ピッチフォントのことを言っているのである。一方、半角カナというのは、正確には1バイトコードでカナを表すものであり、それが半角に見えるか全角に見えるかなんてのは、コード自体とはまったく別次元の話なのである。だいたい、プロポーショナルフォントがふつうのGUI環境で、半角も全角もないものである。
では、1バイトコードとか2バイトコードと言えばいいのかといえば、そうもいかない。UniCodeというバカな西洋人の考えたやっかいなモノが出てきてしまったからだ。UniCodeでは1バイトで何かを表すことはできないから、全部マルチバイトなのだ。したがって、SBCSとかDBCSという言い方も当てはまらない。結局どう言ったらいいかわからないのである。
「このような問題が発生した場合には、XXXを使用することによって全ての問題の解決が可能になります。」
難しい。わかりにくい。
単純に、
「こんなときにも、XXXを使えばOKさ!」
でいいではないか。というのは極端にしても、やたらに漢語から出てきた熟語を使いまくるのはよくない。もっとやまとことばを使っていただきたいものだ。
レストランに行って、いつも困るのが、ついメニューのアクセントを後ろに持って行ってしまうことだ。どうもこれは業界人にありがちらしいのだが、ウィンドウなどのメニューをいつもこう呼ぶかららしい。
メニュー!! アクセントは頭にあるんだ!!
ちなみにトウソウシンのCMは嫌いだ。
ActiveXmas Treeとだけ聞くと、レジストリのツリーが頭に浮かぶのは私だけだろうか。どうにも CLSIDが...
それにしても、他のTreeはAnimation GIFなのはなぜだ。あれもActiveXコントロールにしたらいいのに。ついでに、DirectXmasでもやればいいのにと思ったが、DirectX3masではなんのことだかわからないからダメなのだろう。
MicrosoftのどこでMicroなSoftwareを作っているのだろうか。まあ、Windows CEもあることだし、どっかではそういうこともやっているのかもしれないが、会社の名前はそろそろ変えた方がいいんじゃないかと思ってしまう。
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